不要輻射

旅行、写真、無線関係、電子工作、自転車、オーディオ、などなど。 現在、中華人民共和国広州市の南の外れ、南沙区在住。


測定PCによるオーディオ信号発生ソフトはいくつかありますが、私が利用しているソフトと、
AVR ATMEGA16A を用いたDDS信号発生器との発生信号比較をしてみました。
普通に考えれば専用ハードウェアを使う信号発生器の方がPCでソフトウェア的に作り出す信号より圧倒的に周波数や信号波形の正確性は上のはずです。また、PCソフトで発生する信号は使用しているPCの性能にも依存します。それを実際に測定して確かめる事が目的です。よって、誤解や迷惑が生じないよう、PCソフト名は記しません。

測定はDDS信号発生器、PCソフト共に10kΩを負荷抵抗として接続し、両端の波形を観察します。出力信号は1kHz正弦波でオシロでの測定電圧がほぼ同じようになるように調整しています。
DDS信号発生器の出力電圧調整ボリウムは半分より若干小さめ。PCソフトの設定はアッテネータを外して、PCオーディオ系の音量設定は普段、ニュースなど聞く程度の設定ですが、そのままスピーカーから音を出すとかなり大きな音量になります。PCソフトに関しては音量調整箇所がソフト、Windows、アンプ内蔵PCスピーカの3カ所有ります。測定時はスピーカーへの信号は遮断して終端抵抗の10kΩのみに接続しています。

結果、意外にPCソフトでの出力信号波形が悪いことが分かりました。
DDS信号発生器の圧勝です。
PCソフトの設定はwave波形作成のサンプリングレートなどは最も良い設定をしています。PCソフトは20kHz以上でも動作して信号を出そうとしているようですが、正弦波でも21kHzを超えると急に出力信号レベルが低下して信号が出力されなくなってしまします。使用しているPCは古いですが、i7-3920K 3.20GHz をWindows10 64bit OSで使用しており性能に不足はありませんが、ハードウェア的な限界なのでしょうか?
5kHz_TRI5kHz_TRI
5kHz_SQ
5kHz_SIN
5kHz_SAW
20kHz_SIN
20kHz_SAW
1kHz_TRI
1kHz_SQ
1kHz_SIN
15kHz_TRI
15kHz_SQ
15kHz_SIN
15kHz_SAW
10kHzSAW
10kHz_TRI10kHz_SIN
10kHz_SQ


PCディスプレイに接続した場合にはRaspberry Pi で適切な解像度を自動設定してくれるが、モニター用途で購入した7インチ液晶ディスプレーは 1024x600 60Hz の仕様だが自動で解像度が設定されない。
解像度設定状況を確認してみる。

pi@raspberrypi:~$ tvservice -s


HDMI は (4) のモード(HDMI_mode=4 640x480 60Hz)  となっている。
設定情報の有る config.txt を確認。

pi@raspberrypi:~$ sudo nano /boot/config.txt


画面解像度に関する特別の設定はされちないようだ。
インターネットを調べて、[all] の最後に以下の2行を追加して上書終了。再起動する。

disable_overscan=1
hdmi_cvt=1024 600 60 3 0 0 0

再起動後の画面は解像度が高くなっている。tvservice コマンドで確認する。


Embedded Linux Wiki から RPiconfig で調べた Video mode options では HDMI_group=2 (DMT) にはmode_86 までしか無かったが、DMT (87) で1024x600 と設定通りになっている。mode_86 が追加されたのかな?そうであればもっとスマートな設定があるのではないかと思うが、問題ないので、とりあえずこのままで行く。



ディスプレイをPCで使用しているものに切り替えた再起動してみた。
ディスプレイに合わせて CEA (16) 1080p 60Hz の設定になり、解像度は1920x1080と正しく認識できていた。

Raspberry Pi は基本的に Windows PC からSSHやVNCで使用しているが、モニターが出来るディスプレイがあった方が良いかなぁ、という程度の動機で7インチ液晶ディスプレイを購入してみた。

IPSモデルを選択し、送料込みで219元。日本円で3,500円弱。しかし、結果的に安くなかった。この半額なら、許せるという所。
発売元は湖南省の企業だが、表示されているURLにアクセスするとIT系の子供教育機器を販売している別な企業が出てくる。もちろん、購入した液晶ディスプレイは販売製品情報に無い。



取扱説明書や製品の説明情報は同梱されていない。液晶ディスプレイの他には不思議に立派なマイクロUSBケーブル、HDMIケーブル、マイクロHDMIケーブル、電源アダプター、スタンドが同梱されていた。






製品を使ってみようとしてまず気づくのは、設計がいい加減すぎ、という事。ディスプレイへのケーブル接続は画像入力のHDMI端子が1つ、電源用のマイクロUSB端子が、なぜか2つ。
HDMI端子にケーブルを挿すと、その下の「POWER」USB端子にはまともにマイクロUSBケーブルを挿すことが出来ない。端子間隔が狭すぎてコネクタが干渉しています。辛うじてマイクロUSBコネクタを斜めになった状態で無理矢理挿すことは出来る。また、2つあるマイクロUSBもコネクタが干渉して同時使用はできない。試作基板段階で分かりそうな設計ミスが商品にまでなって販売している事はとても不思議だ。
また、ネット販売の写真にはさも画面を指で操作出るかのような写真が有り、本体にも「CTOUCH」と表示されているが、タッチスクリーンではない。2つのマイクロUSB共に、 Windows PC に接続しても何の反応も示さないので、単に電源入力機能だけの様だ。
背面には2つのスピーカーを取り付けるかのような穴が明いているが、これは筐体を共用する為であろうと推察できる。

電源を入れて驚いたのは品質。今時、こんなにバックライトが漏れている液晶なんて有る?明らかに液晶パネル単体時点で不良品と分かりそうなものだが。それとも製造不良品を安く仕入れて商売しているのか・・・。
返品すれば良かったのだが、実用上問題ないと言えば問題ないので、使用してみる方を優先した。しかし、画質に関しては購入前から半信半疑ではあったが、こんな画像品質では少し高いIPSモデルを選択した意味が無い。



今や中国(メーカー)製=低い品質、という時代ではないが、中国国内では何に関しても、日本構内では考えられないほど品質の幅、当たり外れが大きい。中国国内では "使えればいい" 程度の品質のものに止めておく方が無難な気がする。




 

液晶パネルのバックライト漏れを改善できないかと内部を確認したが、とても手を出せそうになかった。
筐体には「Power」と表示されているスイッチには「BackLight」と表示されている。







このスイッチを切っても強い光を当ててみると液晶パネルが機能している事が確認でき、本当にバックライトだけのスイッチであることが確認できた。
正直に「BackLight」と表示してくれれば良いのに・・・。。








↑このページのトップヘ