
普通に考えれば専用ハードウェアを使う信号発生器の方がPCでソフトウェア的に作り出す信号より圧倒的に周波数や信号波形の正確性は上のはずです。また、PCソフトで発生する信号は使用しているPCの性能にも依存します。それを実際に測定して確かめる事が目的です。よって、誤解や迷惑が生じないよう、PCソフト名は記しません。
測定はDDS信号発生器、PCソフト共に10kΩを負荷抵抗として接続し、両端の波形を観察します。出力信号は1kHz正弦波でオシロでの測定電圧がほぼ同じようになるように調整しています。
DDS信号発生器の出力電圧調整ボリウムは半分より若干小さめ。PCソフトの設定はアッテネータを外して、PCオーディオ系の音量設定は普段、ニュースなど聞く程度の設定ですが、そのままスピーカーから音を出すとかなり大きな音量になります。PCソフトに関しては音量調整箇所がソフト、Windows、アンプ内蔵PCスピーカの3カ所有ります。測定時はスピーカーへの信号は遮断して終端抵抗の10kΩのみに接続しています。
結果、意外にPCソフトでの出力信号波形が悪いことが分かりました。
DDS信号発生器の圧勝です。
PCソフトの設定はwave波形作成のサンプリングレートなどは最も良い設定をしています。PCソフトは20kHz以上でも動作して信号を出そうとしているようですが、正弦波でも21kHzを超えると急に出力信号レベルが低下して信号が出力されなくなってしまします。使用しているPCは古いですが、i7-3920K 3.20GHz をWindows10 64bit OSで使用しており性能に不足はありませんが、ハードウェア的な限界なのでしょうか?