不要輻射

旅行、写真、無線関係、電子工作、自転車、オーディオ、などなど。 現在、中華人民共和国広州市の南の外れ、南沙区在住。

2019年12月

PCディスプレイに接続した場合にはRaspberry Pi で適切な解像度を自動設定してくれるが、モニター用途で購入した7インチ液晶ディスプレーは 1024x600 60Hz の仕様だが自動で解像度が設定されない。
解像度設定状況を確認してみる。

pi@raspberrypi:~$ tvservice -s


HDMI は (4) のモード(HDMI_mode=4 640x480 60Hz)  となっている。
設定情報の有る config.txt を確認。

pi@raspberrypi:~$ sudo nano /boot/config.txt


画面解像度に関する特別の設定はされちないようだ。
インターネットを調べて、[all] の最後に以下の2行を追加して上書終了。再起動する。

disable_overscan=1
hdmi_cvt=1024 600 60 3 0 0 0

再起動後の画面は解像度が高くなっている。tvservice コマンドで確認する。


Embedded Linux Wiki から RPiconfig で調べた Video mode options では HDMI_group=2 (DMT) にはmode_86 までしか無かったが、DMT (87) で1024x600 と設定通りになっている。mode_86 が追加されたのかな?そうであればもっとスマートな設定があるのではないかと思うが、問題ないので、とりあえずこのままで行く。



ディスプレイをPCで使用しているものに切り替えた再起動してみた。
ディスプレイに合わせて CEA (16) 1080p 60Hz の設定になり、解像度は1920x1080と正しく認識できていた。

Raspberry Pi は基本的に Windows PC からSSHやVNCで使用しているが、モニターが出来るディスプレイがあった方が良いかなぁ、という程度の動機で7インチ液晶ディスプレイを購入してみた。

IPSモデルを選択し、送料込みで219元。日本円で3,500円弱。しかし、結果的に安くなかった。この半額なら、許せるという所。
発売元は湖南省の企業だが、表示されているURLにアクセスするとIT系の子供教育機器を販売している別な企業が出てくる。もちろん、購入した液晶ディスプレイは販売製品情報に無い。



取扱説明書や製品の説明情報は同梱されていない。液晶ディスプレイの他には不思議に立派なマイクロUSBケーブル、HDMIケーブル、マイクロHDMIケーブル、電源アダプター、スタンドが同梱されていた。






製品を使ってみようとしてまず気づくのは、設計がいい加減すぎ、という事。ディスプレイへのケーブル接続は画像入力のHDMI端子が1つ、電源用のマイクロUSB端子が、なぜか2つ。
HDMI端子にケーブルを挿すと、その下の「POWER」USB端子にはまともにマイクロUSBケーブルを挿すことが出来ない。端子間隔が狭すぎてコネクタが干渉しています。辛うじてマイクロUSBコネクタを斜めになった状態で無理矢理挿すことは出来る。また、2つあるマイクロUSBもコネクタが干渉して同時使用はできない。試作基板段階で分かりそうな設計ミスが商品にまでなって販売している事はとても不思議だ。
また、ネット販売の写真にはさも画面を指で操作出るかのような写真が有り、本体にも「CTOUCH」と表示されているが、タッチスクリーンではない。2つのマイクロUSB共に、 Windows PC に接続しても何の反応も示さないので、単に電源入力機能だけの様だ。
背面には2つのスピーカーを取り付けるかのような穴が明いているが、これは筐体を共用する為であろうと推察できる。

電源を入れて驚いたのは品質。今時、こんなにバックライトが漏れている液晶なんて有る?明らかに液晶パネル単体時点で不良品と分かりそうなものだが。それとも製造不良品を安く仕入れて商売しているのか・・・。
返品すれば良かったのだが、実用上問題ないと言えば問題ないので、使用してみる方を優先した。しかし、画質に関しては購入前から半信半疑ではあったが、こんな画像品質では少し高いIPSモデルを選択した意味が無い。



今や中国(メーカー)製=低い品質、という時代ではないが、中国国内では何に関しても、日本構内では考えられないほど品質の幅、当たり外れが大きい。中国国内では "使えればいい" 程度の品質のものに止めておく方が無難な気がする。




 

液晶パネルのバックライト漏れを改善できないかと内部を確認したが、とても手を出せそうになかった。
筐体には「Power」と表示されているスイッチには「BackLight」と表示されている。







このスイッチを切っても強い光を当ててみると液晶パネルが機能している事が確認でき、本当にバックライトだけのスイッチであることが確認できた。
正直に「BackLight」と表示してくれれば良いのに・・・。。








趣味のアマチュア無線で活躍する測定器の一つに周波数カウンターがあります。
アマチュア無線を始めた1970年代は、アマチュア無線の周波数の校正と言えば10MHz、JJYへのゼロビートでした。
現在、10MHzのJJYはとっくに無くなっているし、周波数の測定精度も桁違いに良くなっています。現在使用している周波数カウンタも恒温オーブンを持った9桁表示のものです。10Mhzを測定するとゲートタイムを長く取れば0.1Hz単位まで表示します。
しかし、このような精度の周波数を校正する手段がありませんでした。
そこで現在、中国に住んでいるという事もあり、BG7TBL が販売しているGPSDO(GPS Disciplined Oscillator) を購入しました。高精度な10MHz信号でカウンターを校正できれば、無線機だけでなくSSGの周波数も高い精度で確認できます。

購入した製品はGPSDO本体の他に電源アダプターとGPS外部アンテナのセットで、送料込み998元でした。日本円で16,000円弱です。日本国内で購入するより、送料分安価な程度でしょうか。







フロントには液晶のみ。リアにはSMAのGPSアンテナ端子、電源の他に、1PPSと10MHz出力のBMCコネクタ。本体との通信と1PPS出力用のシリアル通信(RS232)コネクタ。動作状態を表示する3つのLEDが付いています。





GPSアンテナを接続してアンテナをベランダから外に出し、電源を入れるとGPS電波の受信を開始します。
GPSの電波を受信し、同期がとれるまでは"GPS NO FIX"と表示されます。






この時、リアにある赤色のALM(アラーム)が点灯します。次にGPS電波を受信してロックすると真ん中にある緑色のGPS LOCKが点灯します。GPSにロックしてPPSの出力を開始すると一番下にある緑色のRUN LEDがPPS信号に同期して点滅を開始します。





この状態で表示されている時刻(初期値はUTC)が調整され、GPSDOはGPSの信号に同期するようにOCXOの周波数調整を開始します。GPSDOの周波数が基準となるGPSからの信号に対して一定の範囲内になると、何らかの異常、故障が無ければALMが消えて、GPS LOCK(緑)が点灯、RUN(緑)が点滅という状態になります。



しばらく周波数を調整する時間が続きます。とは言っても、液晶に表示されている周波数を見ると、なんか、もう十分な精度に思えます。







最初に電源を入れてから25分から30分程度で 10000000.0000Hz の表示になりました。この後もまだふらつきます。ずーっと見ていた訳ではありませんが、半日もすれば、ほぼ、落ち着きました。






内部はメイン基板と液晶表示部の2枚基板です。OCXOはTrimble の 型番:73090 が使われていました。中古で中国国内では30元(約470円)程度で販売されています。


























出力端子のあるリアパネルの裏に、スペックの一部が記載されていました。

1PPS 3.3Vpp
10MHz sine +20dBm
RS232 9600bps
GPS ANT 5V



オシロスコープのFFT機能で10MHz出力を確認してみました。基本波に対して3次高調波は-40数dB程度。信号の純度は高くないようです。

しばらくぶりにラズパイを起動してターミナスソフト、cuをインストールしようとしたら、どうもインターットに接続出来ません。
webブラウザもつながりません。
sc7 
wifiにはつながって、ローカルLANの中ではpinも通ります。






sc11


/etc/dhcpcd.conf にもネームサーバーのアドレスが正しく設定されています。








インターネットで調べてみると、良くあるトラブルの様で多くの検索結果が出てきました。要はdhclient コマンドを打てば直るとの事で早速やってみました。
 
pi@raspberrypi:~$ sudo dhclient wlan0

なるほど。確かにインターネと繋がるようになりました。ブラウザも正常に使用できます。しかし、再起動後はやはり同じく、LANには接続してもインターネットに繋がりません。
sc8
ブラウザから Wireless&Wired Network Settings を確認しました。
Network Prefernces を開いてみると、DNS Servers がブランクになっています。
ここにLANのDNSサーバーを兼ねるルーターと同じIPアドレスを入力して「適用(A)」を押して閉じます。この状態でインターネットに接続できることを確認して再起動すると、今度は起動直後の状態でインターネットにつながります。
sc11

再び /etc/dhcpcd.conf を確認してみると、なんと、domain_name_server の項目が2行有ります。
分かりました。
本来、domain_name_server と入力する所を、domain_name_server  と、"s"が抜けていました。これで正しくネームサーバーにアクセス出来なかったようです。
誤って、domain_name_server  ・・・と入力された行を削除して /etc/dhcpcd.conf を保存し、再起動してみます。
再起動後も問題なくインターネットに接続出来るようになりました。

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