高精度10MHz標準信号の入手に関して調べている内にGPSそのものを触ってみたくて買ってみた。
module_eith_ANT
モジュールが42.50元(税込み)。モジュールにアンテナが付いているが、住んでいるアパートの室内ではGPS電波が受信できないので3mのケーブル付きの外付けアンテナも同時に購入。14.80元(税込み)。送料5.00元と併せて計62.30元。今日のレートはだいぶ人民元が安くなっていて、15.57円/元なので日本円で970円程度。
 


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現在こちら(中国広州)には電子工作の部品などを持ってきていないのでTTL出力の他にUSBインターフェースが乗っていて、直接、マイクロUSBでPCと接続出来るモジュールを購入した。






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アンテナはモジュールオンボードの他に外部アンテナも使用できる。
 また、PPS信号もTTLと並んでヘッダーピンに出ており、信号取り出し線などの改造作業不要なのは半田ごてすら日本から持ってきていないので助かる。




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GPSモジュールはu-blox NEO-6Mと表示。
ピン互換のサードパーティ製や悪質なのはモジュール表面にu-bloxのラベルを貼り付けたものなども出回っているらしい。
モジュールの上の8ピンICはEFPRPM。
その左にはPPS信号で光るLED。
6ピンのU2は3.3V VCCを作るLDO。
5ピンのU3はUSB TTLシリアル変換IC。

connector
製品は段ボール箱の中にエアキャップで来るんだ、十分に梱包された荷姿で届いたが、実際の製品のマイクロUSBコネクタは一目見てケーブルの接続が出来ないほど、変形していた。幸い、コネクタの金属部品の変形のみで助かったようだったので、形状を修正して使用。
中国でものを買うと、このような事は日常茶飯事。買うものの品質を確認して買うか買わないかを判断するのは買う側の責任、という事がルールの社会だ。

device_manager
モジュールをUSBケーブルでPCに接続すると、Windows10のPCではドライバーを自動でセットアップし、モジュールをUSBシリアルデバイスとして認識する。

USBを接続すると電源が供給され、緑色のLEDが点灯する。このLEDはGPS衛星の信号を捕らえ、PPS信号の出力を始めるとタイムパルスに同期して点滅を開始する。
外部アンテナはそのままアンテナ端子に接続。オンボードのアンテナとの切り替え等は不要。
基板上にはHW-539と表示されているがファーウェイとは関係なさそう。






NMEA_Tarm
ターミナル通信ソフトを立ち上げて認識しているCOM3(このPCの場合)に接続してみる。
GPSから出力されるNMEAフォーマットを確認できた。
最初の$GPTXT にはu-blox ag…. という情報が出ており、GPSモジュール自体はu-blox製なのかと思う。
ちなみにu-blox AG はスイスの企業。

GPSの信号を受信すると、NMEAフォーマットで時刻、位置、海抜、方位、衛生に関する情報などが次々に出力される。

GPS-NMEA_moniter
USB経由でのシリアル通信は確認できたのでNMEA情報をわかりやすく表示してくれるソフト、”4river”氏が開発、公開されている NMEA Monitor for windows  を使わせていただきました。
このソフトはダウンロード後、ファイルを解凍して実行ファイルを起動するだけで、インストールは不要です。
“4river”氏のweb siteには他にもいくつかのGPS関連ソフトが公開されています。
ソフトの起動後、最初はオプションから入力ポートを設定します。GPS機種名のリストにNEO6Mが無かったので、Not Selected のままOKを押して閉じましたが、この状態で問題なくGPSからの信号の表示を開始しました。
option_setup
u-blox 社が提供している u-center Windows を使用するとGPSデータの確認だけではなく、標準は1HzのPPS出力信号の周波数を変えるなどの事ができるようだ。
周波数カウンターを中国に持ってきていないので、次回帰国時の課題。